ピックの持ち方。この方法で自分のからだにぴったりあう持ち方が一発でわかります
エレキギターを始めようと思ったとき、みんなエレキギターについて調べてみると思います。
するとどうやら「ピック」というものを使って音をだすことがわかります。
そして、僕も初めてのころはそうでしたが、ピックをどう持つべきかという説明を見つけても、それをみたところでなぜそう持つべきなのか今ひとつ腑に落ちない。なかには「音が出せればどんな持ち方でもアリ」と初心者を突き放したりすることもあります。
ほんとうの初心のとき一番困る説明は、「自分にとって気持ちのいい角度」とか、「無駄な力を入れないリラックスした感じで」とか、結局どんなふうにからだを使えばいいのかわからない抽象的な内容です。
しばらくたってある程度自由に演奏できるようになったころ、どうしてそんな説明しかみつけられないのか、ようやくわかってきたのですが、最初からわかっていたら上達の速さがずいぶんちがっただろうと思います。
ピックの持ち方について調べると「きまりはない」「自由」「人によって異なる」といわれる
この記事を見にきている人はおそらく初心者が大部分だと思います。
僕がギターを始めたころはまだネットがなかったので、やり方を調べるには雑誌、書籍にあたってみるか、知っている人に直接話を聞くかしかありませんでした。
現在はネットに答えがあるということになっている時代なので、わからないことは検索するのが基本です。
ピックの持ち方について検索してみると、いくつか丁寧に説明してくれているところがありました。
どちらのページもさすがに親切で、いろいろなポイントを教えてくれています。ちゃんとツボをついていて、かなり良心的なページです。
こういったページで基本はOKです。どんな人であっても参考にできる内容だと思います。
でも、一般的なことがききたいのではなく、自分にとっていちばんいいやり方が知りたい。
それが一発でわかるのがピックを使わずに爪で弾いてみる方法です。
実はピックは爪のかわり。これで「自分にとって」の正しい持ち方が簡単にわかる
いきなりピックを使って音を出してみようとする前に、一度人差し指の爪を直接弦にあてて音を出してみるのがポイント。ギターを弾いて音を出すというのがどんな感触なのかよくわかります。
人差し指の爪で音を出すときに、大きめに鳴らそうとすると、人差し指一本だけでは指が弦の張りに負けてしまうような気がしませんか? そこで親指を人差し指にそえてサポートするとあら不思議、いくら弾いてもまける気がしなくなります。
さらに中指も添えれば絶対にまけません。これでいくらでもしっかりと音を出すことができそうです。

右人差し指の爪でしっかりした音を出そうという構え
実際に音を出してみるのが大事です。そうすることで人差し指をサポートする親指が自然に最適な位置になりますし、そして自分のからだを使って音を出す感覚をインプットできます。
ちなみにライブ中にピックを落としてしまったときなどちょっとの間ならこの手の構えでしのげます。
ところが張力に負けなくなっても、ずっと弾き続けたら今度は爪がもちそうにありませんよね? そこで爪の代わりにピックにご登場いただくのです。
まず、先ほどのしっかりした音を出そうという構えを崩さないようにしながら、弦にあてる爪の先とピックの先端が同じところになるようにピックを持ちます。

爪とピックと両方の先端が一致するように持つ
次に、ピックだけが弦にあたるように、人差し指と親指とが同じ高さになるところまで人差し指をひきます。

人差し指と親指とが同じ高さになるところまで人差し指をひく
別の角度からみてみるとすでに理想的な形に!

できあがり
これでいつまでもずっと弾き続けられますし、どんなに激しくギターをかき鳴らしてもへっちゃらです。ピックがある限り痛くも痒くもありません。
「そもそも」がわかれば迷うことがなくなるし、とんちんかんなこともしないですむ
音を出すということは、空気の振動を起こしてそれを鼓膜でとらえられるようにするということですから、つまり物理現象なので、そこにはかならず仕組みがあります。
仕組みがイメージできていれば、いろいろなやり方を試してみるにしてもとんちんかんなことはしないですみます。わけがわからなくみえることはわけがわかってないのです。
この記事の方法は、ちょっとよそでは見聞きできないと思います。あまりにも簡単なやり方なので、にわかには信じられないかもしれません。
一時期エレキギターの演奏を教えていたことがありましたが、最初にこの方法でピックの持ち方を伝えさえすれば、その後右手の使い方で迷走してしまう人はひとりもいませんでした。
本当は自分の音楽をクリエイトできる人なのに、最初にちょっとつまずいただけで未来の世界をしぼませてしまうのはあまりにももったいなさすぎる。だからシェアすることにしました。
そうすればそれだけ素晴らしい音楽に出会える可能性が増えます。もっと、ずっと、生きてて良かった、と思える世界になります。