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祖先の広がりが一点に凝縮されている今ここを生きている

ぼーっとしているときに考えるともなく考える、というか、たまにあたまに浮かんでくるイメージがあります。

自分が今ここにあるのは両親があるからで、両親があるのは両親の両親があったから。世代をさかのぼるほど自分のDNAと関係する人数が増えていって、じじばばのじじばばの世代(4代前)になるだけでもう16人にもなってしまう。さらにもう3代さかのぼれば128人であっという間に100人ごえ。このうちひとりでも欠けたら自分はいないんだなぁ。

今ここにいる奇跡

過去に絶滅してしまったいろんな動物のことを思うと、今ここを生きていることが奇跡だといっても大げさなことではないんだと実感できます。

なにかがつながりつづけて今も脈々と受け継がれているものってのは、やっぱりそれだけの何かがあるのでは? と連想はつづいていきます。

こういうとき僕は音楽のことが浮かんでくることが多いです。音楽は過去に偉大な音楽家が起こしたちょっとした飛躍が積み重ねられて今のスタイルができあがっています。

音楽と生命は系統樹っぽくイメージするとほぼ同じ感じ

たとえばバッハはバッハ以前の音楽を総合したスタイルだったそうで、バッハが現役のときにすでにあいつのスタイルは古くさいといわれていたらしい。

でも音楽の源流を探求する動機のないひとにとってはバッハ以前の音楽家とそのスタイルの数々なんかどうでもよくて、「昔のクラシック音楽のあの感じ」といったときにとりあえずあたってみる作曲家の候補としてバッハがでてくればそれで用がたります。

というかバッハがそれまでの集大成を成し遂げているからそれ以上さかのぽる必要がなくて、バッハから始めてだんだん歴史をくだってくれば全体を俯瞰することができるようになっている。

同じような感じで現在までの商業音楽の歴史を考えてみると、バッハの位置にくるのはビートルズでしょう。

当時アメリカのブラック・ミュージック(ジャズ、R&B、ソウルミュージックなど)が数々のスリリングで革新的なサウンドを生み出していました。

ビートルズはそれまでのソウルミュージックが達成した音楽的成果をすべてひっくるめて自分たちの楽曲制作にいかしたと言われています1

ビートルズが大ヒットを飛ばして以降は、数々の有名アーティストがビートルズをパクったというか、インスパイアされたというか、参考にした曲を作っています。これはモーツァルトとかベートーヴェンとかショパンとかがバッハに影響をうけた曲をかいているのとおなじです。

音楽は音に形式を与えて、その形式から何かを感じるものなので、先人の築き上げた形式に少しでも新しい形式を加えることができたら、それだけでかなりすごいことです。その新しい形式がその後スタンダードなものとして認められたら偉大な音楽家です。

音楽に限らず人類の営みはすべて生命現象

さて自分に何ができるか。何を受け継いでいて、どこにつながっていくのか、それすらわかっていませんが、人類全体のことを把握できる人間なんてどのみちいないのですから、いま持っているものでやってみるしかありません。

自分の外側にある判断基準は誰かのでっち上げであり、まやかしです。しかし自分にとっての真実を突き詰めて行けば、おなじ人間である以上、必ず誰かどこかしら共感できる部分があるはずです。

自分にとっての真実についてはマシュマロ・テストの再現実験から、「やりたいこと」はやりたいと「おもわされている」だけかも、と思うにも書きましたのでよろしければこちらもどうぞ。

#自由 #マシュマロ・テスト #セルフコントロール #個人的な真実

マシュマロ・テストの再現実験から、「やりたいこと」はやりたいと「おもわされている」だけかも、と思う

その「やりたいこと」は、もしかしたらやりたいと「おもわされていること」かもしれません。自分で望んでしたことがもとになって望まない結果になってしまうことはよくあります。でもこれは本人のせいだとばかりはいえません。その人の世界の成り立ちによっている部分が大きいのです。


  1. ブラック・ミュージック側からは「大泥棒」と言われています。 ↩︎

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naoan

始めるのに遅すぎることはない、とすごい人たちがみんな口をそろえていうので、まにうけて人生たのしもうともいます!