すぐ幸せになれる簡単な方法。メモのご用意を
ただメモするだけで幸せになるなんて思ってもみなかったのですが、メモには人を幸せにする効用が確かにあります。
普通メモをとる状況は、忘れてしまいそうなことをあとで思い出すためであったり、物事を進めるときに取りこぼしがないようにするためということが多いですよね? じつは
このような使い方ではあまり幸福感を得られず、むしろなるべくやらずに済ませたい面倒な作業だという印象だけが残ってしまいます。
なぜメモをとることを億劫に感じてしまうのか
それはありがたみを感じるまでにどうしてもタイムラグが発生してしまうからです。つまり書くときと役に立つときで状況が違うのです。
タイムラグがあると書く労力に見合うリターンをすぐに感じられないので、メモを取っておかないと後で確実に痛い目にあう、などといった外圧でもないとなかなかモチベーションがあがりません。
すぐ幸せになるポイントは、あとになってから役に立つメモではなく、書いたそばからすぐに役に立つメモ
普段の生活で役に立つメモとしてすぐに思い浮かぶのは買い物リストなどのチェックリスト系、または伝言メモ系でしょう。
自分のそとがわに必要なことを記録することで、覚えておく負担から解放され、必要なことがあるということが共有できます。
しかしこういった使い方だけではメモの効用の半分しか活用できていません。
メモのもうひとつの効用は私たちの頭の中を整理するのにもとても役立つということです。
一言で説明するのが難しそうな、一文でまとめるには無理があるような、そんな複雑なイメージをいかにシンプルに人に伝えるか、そういうことを考えたい時にメモが効果的なのです。
この場合のメモは後から見返さなくても役に立ちます、というよりそもそもあとで見ることを目的にしていません。
この場合の目的は自分が何にフォーカスすればいいのかはっきりわかることです。
すぐに役立つメモの実践例
実践例というか体験談というか瓢箪から駒だったわけですがこんな感じでした。複数の人を前に説明をする準備をしようとしたときのことです。
- 実際に説明するときまでにその複雑な物事についてのメモを思いつくままにとって行きます
- 全部出し切ったあとにどれを説明してどれを説明しないか取捨選択します
- 取捨選択したあとは順番を考えます
- 順番を考えてみるとさっき捨てたものがやっぱりあいだをつなげるためには必要だったとわかったりします
- なので取捨選択と順番を決めることを行ったり来たりします
- ところで順番を考えるということはストーリーを作るということですね
- 物語を作ってるうちにまた思いつくものがあったらそれもリストに追加していきます
- すると同じような事をいってるグループがいくつかできます
- そのグループの数によってポイントがいくつあるのかわかります
- 初めて話を聞く人にもわかりやすいように全体像から細部に向かい、最後にもう一度より大きな全体の中でのこの話の位置づけをして話をまとめることにします
という感じで説明するまえに話をわかりやすくしようと思って話す内容を一生懸命メモするわけです。
実際に話をするときはそのメモの内容に沿って話をしようとしてもメモを見てる余裕なんてあるわけがありません。
複雑な話をしようとするときはメモの内容も当然長くなるわけで、説明する内容を一字一句完璧に覚えるというのは現実的ではありません。
しかし実際には説明をするときまでにそうやって詳細なメモをとっていると、そのメモとりを通じて自分の説明したいことの内容がうまく整理されているので、せっかく取ったメモですが見ないで説明してもうまく説明できたのでした。
テストを受けるときに、カンニングペーパーを一所懸命作ったら、それを見なくても高得点だった感じと同じです。
メモは本当の自分と向き合うツール
人に何かを説明することを例に出しましたが、このメモの使い方の本質は人に伝えることでなく、自分の頭を整理することにありました。
何かをみて書いたのではなく、メモした内容が全て自分の頭の中から出てきたものであっても、メモを書かずに説明するときとメモを書いて伝えるときとでは、伝わりやすさがまったく違います。
複雑なことをわかりやすく相手に伝えることと、モヤモヤしていてよくわかっていないことを整理してみるということは、実はよく似ています。
前からなんとなく思っていたことや、実はうすうすわかっているのにフタをしていることなど、モヤモヤしていてよく分かっていないことはメモを取ることで整理してわかりやすく自分に伝えられるのです。
なれると自分がなににつまずいていたのか、なにが見えていなかったのか、そもそもどうしたかったんだっけ? といったことがすぐにわかるようになります。
つまりどうしたら幸せになれるのかすぐわかる。それってすでに幸せですよね?