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月配列E-Xの使用を中止することにした

最近練習を始めた月配列E-Xですが、実際に練習してみて初めてわかったことがあり、今回は使用を中止することにしました。

月配列の前は親指シフト、その前はローマ字入力でした

僕はこれまでローマ字入力と、親指シフト入力の経験があります。

もともとローマ字入力から始めて、長い間とくになんの疑問ももたずに使っていました。ある日ふと、文章作成がもっと速くなればさらにいろいろなことができる、と思って日本語入力方法について検索してみました。

検索結果には「かな入力」のほかに「親指シフト」というものがありました。内容を確認してみるとローマ字入力の1.7倍の打鍵効率なのに使用するキーボードの範囲はかわらないという、なんとも夢のような入力方法でした。

いちど親指シフトを覚えてしまえば、おぼえるまでにかかった時間はいくらでも取り戻せる、それどころか入力にかかる時間が短くなるので将来に渡る恩恵ははかりしれない、と思いました。

親指シフトはすぐにローマ字入力の1.2倍ぐらいの速度になった

実際に親指シフトを覚えてみると、入力スピードがすぐに1.7倍になるということはありませんでした。せいぜい1.2倍というところでしょうか。たしかに10年以上使っているローマ字入力と、覚えたばかりの親指シフトで比較するのはアンフェアです。というよりも覚えたばかりなのにもう1.2倍くらいの速度がでるのですから、順調に習熟していけばかなりのスピードになりそうでした。

タイピングの練習をするわけではありませんが、普段つかっているときに、すこしでも速く入力することを意識するようにしていました。たとえばメールを書くときにいつもでてくるフレーズなどを文字単位ではなくフレーズ単位で手が動くようにするとか、そんなようなことです。

親指シフトはある程度以上の速度をだそうとすると難易度が急上昇する

いつも入力する決まりきったフレーズが自然と速くなってきたころ、同時打鍵の誤検知問題がでてきました。こうなると正しい打鍵を意識しつつ高速化をはからなければいけなくなります。一文字一動作がとりえの親指シフトですが、同時打鍵方式は速くなればなるほど難易度があがることがわかってきました。この問題については『親指シフトで高速入力するためには意式的な練習が必要になるっぽい』にもうすこしくわしく書いています。

#親指シフト

親指シフトで高速入力するためには意識的な練習が必要になるっぽい

最近親指シフトを覚えて仕事でも常用しています。もともと僕はローマ字入力でしたが、会社の人たちはみんな入力がとても速く、僕より遅い人はなかなかいないのでどちらかといえば遅いほうだったと思います。親指シフトをすすめるブログとかで良さそうに見えたのでやってみることにしました。順調に練習してローマ字入力と同じくらいの速度で入力できるようになったところで、完全に親指シフトでの入力に切り替えました。

月配列E-Xはハード的な制約が少なく設定の汎用性が高いうえ打鍵の効率もいい

ソフトに依存するとかそういう制約があまりなくいろんな環境で使える汎用性があり、そのうえでさらに効率がよさそうなカナ配列を検索してみつけたのが月配列E-Xでした。

同時シフトではなく前置シフトで、シフト面に配置されている文字を入力するときはシフトキーを押したあとで、文字キーを押します。同時打鍵判定がなく、シフトキーを押したら盤面がシフトされたことになるだけで、キャンセルしなければそのままいつまでも文字キー入力を待ちますし、文字キーが入力されたらまたもとの盤面にもどって入力を待機します。つまりどれだけ遅く打っても速く打っても関係なく、入力された順番だけで判定が行われるのです。

月配列には実は決まった仕様はなく、いろいろな種類が存在します。はてなキーワード月配列が詳しいと思います。

月配列E-Xは濁点、半濁点、捨てがなをふくめたすべてのかなが2打鍵で打てる

E-Xの特徴はすべてのかなが2打鍵までに収まっているのに、シフトキーが3つしかないということです。清音と濁音がばらばらに配置されているので覚えるキーの数が多いです。覚える大変さは覚えてしまえば関係ないのでそこは無視しました。

覚えるキーの種類が多いのにシフトキーが少ないということは盤面を広く使うということです。しかし使って見るまで全然気づきませんでした。

月配列E-Xの練習を始めてしばらくたったころ、手に違和感を感じ始める

練習を始めてしばらくたったころ、手に違和感を感じ始めました。慣れていない配列の練習をしているからだと思って気にしていませんでしたが、練習をすればするほど違和感はつよくなっていきました。

わかればなんということもないのですが、実は月配列E-Xには右手小指をストレッチして打鍵するキーがあります。これまで僕は人差し指のストレッチしか体験したことがありません。EnterキーやBackspaceキーはホームポジションを崩して、手そのものをとばして打鍵していました。

そして月配列E-Xはアルペジオの頻度を高めるようにデザインされているそうです。僕も親指シフトでアルペジオっぽい打鍵をしたせいで同時打鍵の難しさを知ったので、せっかく逐次打鍵の月配列だからアルペジオで打てるところはすべからくそうしようと思っていました。

月配列E-Xは負荷が高い運指になってしまうフレーズが発生しやすいかもしれない

文字の位置を暗記することなんて僕にはできないので、フレーズ単位の運動記憶で覚えようとして、最初からフレーズで練習を始めました。そのフレーズがたまたま負荷の高いものだった可能性もありますが、そういう組み合わせが普通に生じる可能性がある配列だということだと思います。

月配列E-Xの単打面はこういう配列になっています。

わ|た|っ|て|ょ|つ|ん|い|し|け|へ|
の|と|、|か|こ|く|う|。|?|な|ひ|
す|は|に|で|さ|ま|る|き|も|ー| |

たとえばこんなフレーズを練習するとします。

「へんなひとにはひくわー」

右手小指ストレッチから人差し指へのアルペジオから始めて、すぐに右手小指の2連打が続きます。こういう負荷の高さに違和感を感じていたようです。微妙な違和感なので慣れの問題かとおもって気にしていませんでしたが、しばらく練習しても脱力できないというか、リラックスした状態で打鍵できませんでした。特にこの例の場合は最初の「へん」がテンションが高く、このままこの配列を使いつづけると腱鞘炎になりそうな気がしています。

配列作者の手の大きさは配列を選ぶうえで有用な情報

思うにこの配列の作者は手が大きかったり小指が長かったりするのではないでしょうか。

僕は手が小さめで小指も短かめなため、ホームポジション固定で入力する配列の場合は打鍵範囲が狭くないと手がこわれてしまいそうなことが今回の件でわかりました。月配列系で僕のニーズにあったタイプのものがあるか調べてみようと思います。

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Author

naoan

始めるのに遅すぎることはない、とすごい人たちがみんな口をそろえていうので、まにうけて人生たのしもうともいます!